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ザ・スーパー・ポップ宣言

甘茶コンピ(8)

甘茶ソウルコンピの世界(8)
SWEET SOUL COMPILATIONS (8)

RAREST 5 250.jpg


スウィート・ソウル・ベスト10 集計一覧

甘茶ソウル百科事典の世界(1) (2) (3) (4) (5) (6)

私の好きな甘茶ソウル(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)

甘茶ソウルコンピの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18)

湯村輝彦 GANGSTA LUV

山下達郎 サンデー・ソングブック

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U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編(1) (2) (3)

マニアック甘茶ソウル@YOU TUBE



【甘茶ソウルコンピ紹介】

甘茶偏差値の基準や例は「私の好きな甘茶ソウル」のページの数値を参考にして下さい。偏差値の高い曲は次の色で表示してあります。ご参考まで。

(甘茶偏差値65以上)
(甘茶偏差値61以上)
(甘茶偏差値60)

OLD SCHOOL HARMONY VOLUME 1 '95(DEEPBEATS DGPCD 726)
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95年のイギリス製コンピ。ほとんど全てが甘茶ソウルで全体のグレイドも高くかなりのオススメ品。甘茶ソウル百科事典掲載曲もたくさん入ってます。1は暗くて苦手だがシタール入りで良いムード。2は山下達郎もオンエアしました、このコンピの中心曲。マジック(魔法)は甘茶ソウルの大事なキーワードだね。山下達郎のオンエアする甘茶ソウルはこの曲のようにムードよりもメロディがとても良く出来たものが多いネ。3や4の大仰な感じはあまり趣味ではなくむしろ5のように抑えた感じが逆に甘さを際立たせることも多い。10も人気の甘茶ソウルだがこの暗い感じが個人的にはいまひとつ。17は未発表曲とのことだがいまひとつ。18このグループはどうも暗い曲ばかりでいかん。ムードがガラリと一転してこの19だけライトタッチなソウル。高揚感のあるストリングスとコーラスが実に爽快。

1. You're Living In A Dream World - Continenal 4
2. Magic Man - Robert Winters & Fall (甘茶偏差値67)
3. Let's Make Love - Escorts
4. Maybe If I Leave You - Richmond International
5. Simply Beautiful - Silk (甘茶偏差値61)
6. Story Of Our Love - Carstairs
7. Will We Ever Come Together - Black Ivory (甘茶偏差値65)
8. When Will My Love Be Right - Robert Winters & Fall
9. Look Over Your Shoulders - Escorts
10. Day By Day - Continental 4 (甘茶偏差値62)
11. Love You Can't Shake It - Reggie Sadler
12. What Am I Gulity Of - New Cymbals (甘茶偏差値62)
13. I Don't Have To - Continental 4
14. If You Should Ever - Richmond International
15. Things Haven't Changed - Silk
16. How Can Love Be Wrong - Robert Winters & Fall
17. Girl Have Pity - Carstairs
18. How Can I Pretend - Continental 4
19. Why Not Today - 9th Creation (ソウル偏差値66)
20. She Believes In Me - Robert Winters & Fall
21. I'll Be Sweeter Tomorrow - Escorts (甘茶偏差値61)

OLD SCHOOL HARMONY VOLUME 2 '96(SEQUEL DEEPBEATS DGPCD 784)
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95年のイギリス製コンピ。シリーズ第2弾で一応完結編の模様。ほとんど全てが甘茶ソウルで全体のグレイドも高くかなりのオススメ品。SOUL GENERATION,FUTURES,LITTLE BEAVERS,TRUMAINS,EBONYS等など超豪華な顔ぶれ。甘茶ソウル百科事典掲載曲もたくさん入ってます。このシリーズはジャケのアートワークもセンスいいね。1は後に再演されたが、夢を壊すような真似はして欲しくないんだよなあ。この空気感がそう簡単に再現出来るはずがない。4は「MR.MAGICMAN」というグレイト甘茶ソウルのあるグループ。この曲でもその甘さの片鱗が伺える。5の切々とした歌と感極まった遠吠え、そこに絡む淡々とした語りや甘いピアノの調べ、、、美味すぎる究極の甘茶ソウル。6は名曲とされているが大仰な割には胸をえぐるという程の甘さは無い。間奏部分のムードを全編に渡って展開して欲しかった。9はアルバムバージョンの前奏が長い方のがいいね。13はフラミンゴ版と違い波のSEが無く寂しい。14のFUTURESは6同様名曲と言われるものだが、どうも技術的高さばかりに気をとらわれてしまい、いまいち感動出来ないのは私だけだろうか?16はマイナーグループながら山下達郎もオンエア。曲の出来は良いがちょっと暗め。20は明るめで高揚感のあるメロディがちょっとこの中では異色。VOL.1同様こういうのが1曲入ってるとメリハリが付いていいね。尚フラミンゴ製「SUPER SWEET SOUL VOL.2」とは3曲かぶってます。また2,10,21はUNISSUED作品となっております。

1.THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE(BODY & SOUL) - SOUL GENERATION (甘茶偏差値64)
2.FRIENDS JUST FRIENDS - COURTSHIP
3.MY EBONY PRINCESS - JIMMY BRISCOE & LITTLE BEAVERS (甘茶偏差値66)
4.IT'S GOTTA BE LOVE - TRUMAINS
5.IN YOUR WAY - SOUL GENERATION (甘茶偏差値74)
6.SUPER LOVE - FUTURES (甘茶偏差値62)
7.LOVE AIN'T LOVE TIL YOU GIVE IT TO SOMEBODY - COURTSHIP
8.TRUE LOVE [IS WORTH MORE] - JIMMY BRISCOE & LITTLE BEAVERS (甘茶偏差値61)
9.I CHOOSE YOU - CHICAGO GANGSTERS (甘茶偏差値63)
10.CAUGHT IN THE ACT OF LOVING YOU - COURTSHIP
11.MILLION DOLLARS - SOUL GENERATION (甘茶偏差値63)
12.GIRL DON'T LET ME DOWN - TRUMAINS (甘茶偏差値61)
13.FOREVER - JIMMY BRISCOE & LITTLE BEAVERS (甘茶偏差値64)
14.LOVE LIVES ON A WINDY HILL - FUTURES (甘茶偏差値62)
15.WAIT SO LONG - SOUL GENERATION
16.OOPS IT JUST SLIPPED OUT - COURTSHIP
17.LOVE FOUNDATION - ELECTRIFIED ACTION
18.I ONLY FEEL THIS WAY - JIMMY BRISCOE & LITTLE BEAVERS (甘茶偏差値62)
19.I'LL KNOW WHEN TRUE LOVE REALLY PASSES BY - EBONYS
20.GONNA LET SOME SUNSHINE - EXCEPTIONALS
21.FOR THE CHANCE OF LOVING YOU - COURTSHIP

RAREST OF THE RARE SOUL HARMONY Vol.1 '05(FISHY 1001)

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タイトルに釣られてついつい買ってしまったコンピ。これはレーベルもカラー印刷されているのであまりブート臭さは感じられないけど、どうも盤起こしが多いようでかなりノイズが入る。曲名/アーチスト名以外のクレジットは一切無いので年代など詳細不詳。パッと見た所どれも知らない曲ばかり。結論から言うと私にはほとんど収穫の無かったコンピで、控えめに言ってもたいしたことない内容だと思います。全体の偏差値平均は45といったところ。

取り敢えず1-5まででは音的には60年代後期から70年代初期の未だソウルの表現力が深くない頃のぬるいメロディばかりで特筆曲は無し、というか駄曲ばかり。6は語りも入ってちょっと甘茶ソウル系。7も体裁は甘茶ソウルだがいまひとつはっきりしない。8でようやくメリハリあるサウンドが登場。これは「HURT SO BAD」とか暗めなミディアム好きな方には受けがいいかも。もっと似てる有名曲があったが思い出せない。甘茶偏差値は57程度。10のリードのがんばりはなかなかでバリトン好きな人にはいいかも。唯一の収穫である14はシタール、ストリングス、語りで始まり、かなり甘くいいムード。拍手、鳥のさえずり、教会の鐘の音まで入れてかなり凝った作り。メロディは少し魅力薄だけどファルセット&コーラスもなかなかのもの。

1.Did You Catch Our Name - New Creations
2.Genie Man - New Creations
3.My Heart Is Broken - Four Dudes
4.And Now - Jades
5.Pot of Gold - El Count Executives
6.Nothing Comes To A Sleeper - El Count Executives
7.Let Me Show the World I Love You - Masquerades
8.All That's Left Is Memories - Pinch of Perfection
9.Calling You Baby - Venturas
10.Eternal - Smokey Bandits
11.What Kind of Girl - Showstopping Supersonics
12.I Gave My Heart To You - Delvados
13.Love Made It All - Executive Branch
14.Wonders of the World - Sex (甘茶偏差値64)
15.Please Don't Break My Heart - Spontanes
16.The Bad Brought the Good - Turks
17.Fell For You - Intellects
18.Please Don't Take Your Love - Executive Four
19.You Are - Executive Four
20.That's A Good Reason - Product of Time
21.Til Death Do Us Part - Goldentones
22.I Want To Get You Back - Woman
23.Can I Call You Baby - Pearls
24.The Loser - Bobby Sparks

RAREST OF THE RARE SOUL HARMONY Vol.2 '06(FISHY 1002)

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前作に引き続き、音的には60年代後期から70年代初期の未だソウルの表現力が深くない頃のぬるいメロディがほとんど。結論から言うと甘茶ソウル偏差値平均は48といったところでVOL.1よりは聴かせる曲が増えたものの全体のグレイドは低い。9「Kaleidoscope/thank you」じゃん!と思ったらJoyという別グループのもので歌い回しがちょっと違う。この曲好きな人にはいいかも。8、12、20あたりはまずまずの甘茶ソウル。20はCHOSEN FEWのとは同名異曲でもしかして他にもやってたグループがあったかもしれない。15は「SMOKEY ROBINSON & MIRACLES」の有名曲のカバー。出来はなかなか良いが個人的に好きな曲じゃないからなあ。一番の収穫「Walking On A Cloud - Guantanamera」は存在さえ知らなかったけどいいですねえ。雲の上を歩くというタイトル通り、ふわふわした感じのドリーミーな甘茶ソウル。グロッケンの音が心地よく響き、メロディも情感深くて良い。音の感じからすると70年代後半の作品かもしれない。

その後、「スローもさることながらニューロンズ、クワイエット・ファイアーのミディアムなんて昔から伝説になっていた程ですよ!」という情報を頂きました。ご参考まで。

1.Young Girl - Jazzie Cazzie and the 8 Sounds
2.I'm A Loner - Nurons
3.All My Life - Nurons
4.Lost Without Your Love - Quiet Fire
5.Running - Sounds of Blackness
6.This Time - Joyce Hopson
7.My Guy and I - Delores Howard
8.Cry For Joy - Papa and the Utopians
9.Thank You - Joy
10.If You Love Me - Monique
11.It's Summer - Marion
12.I'll Never Change - Ladellies
13.It's Hard To Say So Long - Vee Gee's
14.Hey James - 21st Generation
15.Ooh Baby Baby - Romeo
16.I Don't Wanna be A Playboy - 4 Avalons
17.But Then You Left Me - Shades of Sensation
18.Wrong Wrong Wrong - Ray and Dave
19.Walking On A Cloud - Guantanamera (甘茶偏差値63)
20.You Mean Everything To Me - Four Tracks
21.Everyday Is A Good Day - Smokey Brooks
22.I Love You Girl - Burnt Toast and Coffee
23.That's What Girls Are Made For - Four Dynamics
24.We Got To Tell You About It - Day-Tones
25.One Love Is Enough For One - Jack and the Mod's

RAREST OF THE RARE SOUL HARMONY Vol.3 '06 (FISHY 1003)

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前二作の内容から個人的にほとんど食指が動かなかったシリーズ第三作。然しながらようやくエンジンかかってきたのか、本作は素晴らしい曲と巡りあうことが出来、個人的には収穫が大きかった。

4はやたらあちこちのコンピに収録されて有り難味に欠けるが、全体のムードと終わり間際のテンパった感じが素晴らしい曲。もう少し終盤の雰囲気で全体を纏めれば凄いことになっていたかも。5の咽び泣くサックスはなかなかいい感じでリードも味がある。然しながら途中切れ込むファルセットが妙な味わいで折角のアーバンなムードがしらけてしまいます。音も左右大部偏ってて、カセットテープ起こし臭いゾ。

6の「I've Done You Wrong - Please」知らなかったあ、凄くいい曲じゃん。トロリとしたギターとプログレ的雰囲気の神秘的シンセサウンドをバックに甘ーい語りが1分ほど入ります。基本は「CHI-LITES / HAVE YOU SEEN HER」的メロディ使いだけど、ちょっと切ないファルセットリードはいまいち垢抜けないが逆にそこが魅力的で、コーラスアレンジもなかなか凝っていて良い。随所に入るチープなオルガンも実にいい味だが少しうるさいか。全体に二流な雰囲気ながらチャイライツ的に垢抜けてない分個人的にはかなりツボ。このグループのことご存知な方、情報下さい。(その後、意外な正体が判明しました。)

8はおそらくジャマイカのレゲエシンガーのことで、あの?CHOSEN FEWとの競作で「HAVE YOU SEEN HER」などのレゲエ甘茶カバーもある。まあそれらはどうってことはないのだが、ここでの曲ではレゲエ色など全く感じさせない100%甘茶ソウルをやってます。ジャマイカではメジャーな人なので、もしかしたらアルバム単位でこういった作品を残しているかもしれませんね。

17は大仰なメロディにしっかりとした作りの甘茶ソウルでなかなか良い。25はかなりバックがちゃちいけどムードはなかなか。

「soulful sweet & mellow」のxyliさんのレビューはこちらをご覧下さい。

1. My Love - Mailbu's
2. I'm A Fool - Sherry Gibbs & Hearts
3. Love - Fondells
4. Stop Doubting My Love - Freedom Machine(甘茶偏差値61)
5. Leading Two Lives With Four Women - Thrillers
6. I've Done You Wrong - Please(甘茶偏差値65)
7. Burning Up In Love - Choparrels
8. Bucket Full of Tears - Derrick Harriot(甘茶偏差値62)
9. This Is the Night - Hi C's
10. One Of These Mornings - Capitolairs
11. I'll Make It Up To You - Mary Holmes
12. Wish I Could See You - Dyshons
13. I Tried My Best - Ben Ivers & Nue Day Express
14. She Won't Give In - Rhyhtm & Blues
15. I Can't Say I Love You - Lanny Hunt & Themes
16. Weekends - Visions
17. If I Had To Go Away - Jigsaw(甘茶偏差値61)
18. Take These Chains - Dushons
19. Never Before - Betty Foster
20. That's All I Want To Do - Lenny Wayne & Hi-Tones
21. 48 Hours A Week - Cassadons
22. Misery Loves Company - Johnny Stewart
23. Love Will Make Your Mind Go Wild - Jerry Ford
24. Tomorrow May Never Come - Four Gents
25. Living In A Lonesome House Without You - Carrie Riley & Fascinations

RAREST OF THE RARE SOUL HARMONY Vol.4 (FISHY 1004)

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レア中のレアというだけあって、中身もそれなりに駄目なシリーズの第四弾。本作に収録されたいくつかの甘茶ソウルはグレイドが高く、本作は比較的オススメです。

1はDOO-WOP調なヴォーカル&軽快な曲調がマッチした明るめのダンサー。ソウル色は薄くメロディもいまいち魅力不足も、なかなかのノリで本シリーズでは異色の作品。2、9はオールドタイプのバラードでレディ・ソウル。3も少し古臭いディープめバラード。個人的にゴスペルはあまり好きではないが4の悲しげなコーラスが印象的なバラードは、メロディもなかなか胸に込み上げるものがあり、オルガンの響きと相まってなかなかいい感じ。特にゴスペル臭も感じなくオススメ。

6はオールドタイプのバラード。チリノイズが酷い。このシリーズ全般に言えることだが、未だソウルの表現力が深くない頃のぬるいメロディといった感じ。すわ、BELLのFantasticsか!と色めきたった8はアップテンポでジャジーな演奏にDOO-WOPっぽい歌がのる曲でおそらくは無関係なグループの曲。60年代中心のここまでの展開から一転、12は70年代後半ぐらいの曲。語りから入り、甘いコーラスがそれに続く甘めのバラードでシンセの冷ややかな響きをバックになかなか甘茶なムード。残念ながらメロディに突き抜けた魅力は無い。

13には驚きました。まるでDR.YORKを思わせるような変態チックに大甘な音世界。80年代に入ってからのものと思われますが、現代的な音使いにハープを入れたり、語りを入れたりと大掛かりに盛り上げます。中心となる高音域ファルセットが悶えまくり、絶唱し過ぎな感はありますが、抑制の効いたコーラスでうまくバランスがとれてます。「MAGIC」「SPELL」といった甘茶ソウルの大事なキーワードを押さえているところも嬉しいネ。

15はSMOKEY ROBINSONのカバーだけど出来はいまいち。80年代ブラコン風な16はサックスやファルセットも交えてなかなかの甘さだが、如何せん意味無く声をビブラートさせたりする、それ系な唱法は個人的には全く受け入れられない。完成度は高いと思いますが、、、。因みにここでは音が波打ってます。17,18,20はいまいち垢抜けないがまずまず甘めの70年代バラード。

19は略すと「I.N.D.」だけどU.S.BDG #527の「INTO NEW DIMENSIONS」を出したグループとは関係無いのかな。70年代後半ぐらいのファルセットリードでゆるやかなミディアム。派手さはないが温かみのあるメロディがなかなか好印象な甘茶ソウルです。21も同様で純朴な感じが持ち味の甘茶ソウル。ヘタウマで味のあるテナーとファルセット中心に丁寧に歌い上げています。

甘茶者ならばTomorrow'sと名のつくグループを避けて通れませんが、24のこのグループも当たりでしょう。ハイテナー?のリードは甘くなかなか魅力的な声で、曲調もフワフワとした甘茶ソウル。曲にいまいちまとまりがないのが惜しい。

1. This Is The Night - Nephews
2. Darling Bless You - Bette Renee
3. You Turn Me On - Turks
4. When Will It End - Positive Gospel Singers(偏差値62)
5. Under The moon - Additons
6. At Last - Thelma Harper
7. Girls,Let's Keep Dancing Close - 21st Creation
8. Goodbye To Love - Fantastics
9. Praying Time - Deloris Clark
10. It Won't Be Easy - Vonciel Myers
11. Young Girl - Soul Fay
12. Don't Wanna Stop Loving You - MVP
13. The Spell Is Gone - Passion(甘茶偏差値64)
14. Say That You Love Me - Bernie Jay & Rockin' Ravens
15. Ohh Baby Baby - San Francisco TKO's
16. Leading Two Lives With Four Women - Thrillers - ALT. VER.
17. I'll Never Grow Tired - Rosie Lopez
18. Stop! Let Your Heart Be Your Guide - Mansion
19. I'm Not Ready - Into New Directions(甘茶偏差値63)
20. Once I Had A Love - Jonesettes
21. Why Little Girl Can't You Love Me - Contacts (甘茶偏差値62)
22. Can I Say I Love You - Blue Magic
23. Lost In A Dream - Soul Sound Unlimited
24. It's Real - Tomorrow's Men
25. Gotta Get To You - 4th Kingdom

RAREST OF THE RARE SOUL HARMONY Vol.5 (FISHY 1005)

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レア中のレアというだけあって、中身もそれなりに駄目なシリーズの第5弾。センスの欠片も感じさせない萎え萎えなジャケが続いてきましたが、本作ではちょっとシュールな絵でヤル気を感じさせます。内容はこれまで同様ズラリとマイナーな名前が連なり、「きっと未聴の超凄甘茶が1曲ぐらい入ってるに違いない」と期待させるラインナップ。結果はハズレでしたが、有名どころを一切排した姿勢は一貫しており、今後の作品にも継続して期待してしまうのです。

9は丁寧にネッチョリと歌うリードと夢見心地なムードがほのかにDOO-WOPの香りを感じさせ、オールドファンには受けそうな内容。13はパトリック・アダムスPによるグレイトダンサー「My baby's got esp」が人気のP&Pのグループ。語りから始まるゆったりとした曲調でサビのファルセットの絶唱が特徴的だけど魅力的かと言うとそれ程でもない。

20は女性リードの可愛らしい甘茶小唄。牧歌的でちょっとテンポが速く小粒ながらピリリと引き締まった内容。特にサビのフレーズが女性っぽくていいネ。「YOU TUBE」で聴けます。この中では22だけが新しめの音でおそらく80年代に入ってからの作品。甘茶ソウル百科事典P.20に掲載の82年にHYPNOTIZEDをカバーしたグループと同一かも知れません。約6分もの大作で語りを入れたり終盤に絶唱ぎみに盛り上げたりと70年代スウィート的に迫り好感は持てるのですが、少し散漫な内容で魅力はいまひとつ。25はリードがブラコンっぽくて好みではないけど全体のムードはまずまず。

1.California - New Creations
2.In the Beginning - Chantlers
3.A Lovers Story - Chants
4.My Baby Don't Understand - Arnold Albury & Casuals
5.Baby Say You Love Me - Kenny Robinson & Chessmen
6.Happy Young Man - Holidays
7.I've Got To Cry - Chris Hamilton
8.Searching - L.S. Movement
9.I Won't Stand In Your Way - Premiers
10.Girl For Me - Joe Brackenbridge & Kascades
11.Sometime Baby - Joe Brackenbridge & Kascades
12.I'm Not Like the Others - Little Jimmy Gandy
13.Tell Me Why - Four Below Zero
14.Last Letter of Love - Joe Fisher
15.Darling - Fantastic Nu-Tymes
16.What About Me - Exceptionals
17.Broken Promises - Essence
18.Forever For You - Sonnets
19.What Made You Change Your Mind - Sisters From the Ghetto
20.My Foolish Little Heart - Sandy & Pebbles(甘茶偏差値61)
21.Little Red Riding Hood - Sheila Ferguson
22.When You're Gone Away - Elegants
23.I Fell In Love - Revelons
24.Hook Line & Sinker - Gloria & Relations
25.Time Take Me Back - Onyx
26.It's So Hard To Say So Long - Equasions


KELLEY'S SOUL HEROES '07(GRAPEVINE GVCD 3035)

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サブタイトルが、ERNEST KELLEY PRESENTS 25 SOUL CLASSICS FROM DETROIT AND NEW YORKで、どうやらERNEST KELLEYという人がプロデュースや作曲などにかかわった作品集の模様。特に甘茶ソウルに特化したコンピではなく、ジャンルもごった煮感が強いのですが、いくつか甘茶系の曲が入ってますのでご紹介。

5は甘茶ソウルファンにも人気のU.S.BDG #259、甘百MOONY'S SELLECT 086のグループ。この曲はアルバム収録曲だけど軽快なアップにバリトンの絶唱が映える佳曲。7はファルセットに時折バリトンが絡む甘茶ソウル。80年代初頭に2枚のシングルを残したグループとのことですが、70年代の雰囲気を醸しだしたいい感じの曲です。

12はダイナミクスのNOT ON LPとしてマニアに人気の高い甘茶ソウル。ついにCD化です。彼ららしくサビがキャッチーで、メロディも分かりやすい。21は、あれ?U.S.BDGにも甘百にも未掲載だったのかあ、と思わず驚いてしまうぐらい甘茶ファンには人気の曲。甘茶で「MERRY GO ROUND」にハズレなし。

20はEDDIE PARKERもやっていた曲のSAMMY TURNER版で未発表曲とのこと。トラックは若干EDDIE PARKER版と違い、ぬわんと当バージョンは、ベース&ギターが「恋はあせらず」の有名なフレーズを奏でます。だからといってハリーラブ特有の弾けた曲調ではないですけど。メロディの一瞬のこみ上げ具合がグッとくるディープソウルですが、いまいち突き抜けきれないで尻すぼみになってしまうのが惜しい。ヴォーカルはEDDIE PARKERには及ばないものもなかなか歌えてます。

22が今回のハイライトでしょう。12の裏に隠れて意外に話題にならない名曲。もしかしてこのお皿はSAME FLIP盤が多いのかしら?私はこちらのダイナミックな行進曲風ミディアムの方が好きかも。ライナーによると彼らは59年に初シングルを出して、このCOLUMBIA盤が最後のシングルとのことです。

1. ERNEST SPARKS - I'LL BE GLAD
2. CLETUS MARLAND - EVERY NOW AND THEN
3. BETTY BIBBS - THE STORY OF MY LIFE
4. THE COMBINATIONS - (TOO LONG) I'VE BEEN WAITING
5. SOLID SOLUTION - THINK ABOUT IT GIRL
6. SANDRA RICHARDSON - STAY HERE WITH ME
7. SOLID STATE - RIGHT IN YOUR OWN BACK YARD (甘茶偏差値61)
8. CHARLES & IVORY - MY LITTLE BABY
9. AL & RAY - I SHOULD HAVE GONE
10. MIKE JEMISON - SPREAD LOVE
11. CLOE MARTIN- WINTER IS MUCH TOO LONG
12. THE DYNAMICS - WE FOUND LOVE (甘茶偏差値63)
13. CLETUS MARLAND - I WISH THAT YOU WERE HERE
14. WILLIE COLLINS - TWO LIVES
15. BETTY BIBBS - I WANT SOME SATISFACTION
16. BILLY HAMBRIC - I GOTTA FIND THAT GIRL
17. MIKE JEMISON - YOU'LL NEVER GET MY LOVE
18. DEE EDWARDS - (I CAN) DEAL WITH THAT
19. CLOE MARTIN - WHAT DO YOU SEE IN HER
20. SAMMY TURNER - I NEED A TRUE LOVE (ディープ偏差値62)
21. PERFECT TOUCH - MERRY GO ROUND(甘茶偏差値61)
22. THE DYNAMICS - YOU CAN MAKE IT IF YOU TRY(ミディアム偏差値63)
23. BARRETT STRONG - YOU MAKE ME FEEL THE WAY I DO
24. CLETUS MARLAND - YOU'RE GONNA MISS ME
25. CAROL ANDERSON - TOMORROW IS NOT A PROMISE




MAINSTREAM SOUL SURVEY "TALK TO THE RAIN" '07(PCD-23980)

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MAINSTREAM系レーベル音源コンピ・シリーズの第三弾で、スウィートをテーマにしたという作品("主流"のソウルという意味ではありません)。スウィートソウルが中心ですが、そればかりという訳ではないので、為念。P-VINEより発売されており、監修/解説は鈴木啓志氏。スウィートファンにはお馴染みの有名な曲が多く、個人的には収穫は無かったのですが、収録されている個々の甘茶のグレイドは高く、名コンピと呼んでいい水準にありますね。

1は歯切れのいいコーラスがやたらキャッチーなポップ甘茶。可愛らしい小曲という感じだったけど、こうしてアルバムタイトル曲になった今、甘茶ソウルの代表曲的扱いを受けることになるかも知れない。女性の歌声も混じる3はレディソウルが苦手な人でも聴けそうな淡いムードの甘茶ソウル。4は分家ドラマティックスの傑作ソウル。甘茶という訳ではないが、歯切れの良いリズムにファルセットとバリトンのコンビネーションが素晴らしい曲。

8はハイテナーにバリトンの絡む典型的甘茶ソウル。ベースの語りや荘厳で甘い弦の調べなど凝った作りで完成度は高い。狙ったとしか思えないこってりとしたグループ名の9は名前に反して爽やかな甘茶ソウル。ファルセットが縦横無尽に悶えまくる前半の複雑な展開に妙味あり。12は彼等の代表曲の一つだけど、より感動的な「OH LET ME KNOW IT (SHIELD 6307)'77」もお忘れなく。Terry Huffの大傑作アルバムからは14が選ばれましたが、この曲がアルバム代表曲という訳ではないので、この曲を気に入られましたら是非アルバムの方も。

18はSPRINGのもう一枚のお皿の甘茶サイド。しかし、このリードは実に可愛らしくてイイ声してますねえ。声だけで聴かせてしまうだけの魅力があります。もっとこの声で甘茶シーンをブイブイ言わして欲しかった。尚、7、17、19は暗めのファンキーな曲でスウィート・ソウルではありません。

1. Talk To The Rain - Spring(甘茶偏差値65)
2. You're So Hard To Forget - Spring
3. Let's Fall In Love - Spectrum
4. No Rebate On Love - Dramatics(偏差値64)
5. I Feel It - Dramatics
6. Someday Somewhere - The Dramatic Experience
7. Sho' Nuff Good Feeling - The Dramatic Experience
8. Don't You Want To Fall In Love - Steptones(甘茶偏差値63)
9. Just In The Nick Of Time - Chocolate Syrup(甘茶偏差値64)
10. Don't You Make Me Blue - The Fabulous Determinations(甘茶偏差値61)
11. Has Love Been Here Before - The Fabulous Determinations
12. Come Back With Love (Part.1) - Special Delivery(甘茶偏差値64)
13. Come Back With Love (Part.2) - Special Delivery
14. The Lonely One - Special Delivery Featuring Terry Huff(甘茶偏差値63) (lonlyは誤植)
15. Stop And Think A Minute - Charles Beverly
16. Love Looks So Good On You - Larry Rice
17. Say What - Spring
18. Look To Me Baby - Spring(甘茶偏差値62)
19. That's When He Remembers - The Preparations

MYSTIC SOUL FROM NEW YORK CITY '99(PCD-5387)

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サブタイトルに「フラミンゴ・シンジケートpresents究極の甘茶ソウル・コレクション3」と謳われている99年のp-vine製コンピCD。U.S.BDGの「70年代のヴォーカル・グループ」のコーナーでも異彩を放っていた#325 ULTIMATES、#326 SPICEのプロデューサーであるBRUCE CLARKEの未発表を含めたプロデュース作品集。「究極の甘茶ソウル」とあるが実際には年代、ジャンルごっちゃ混ぜで同一プロデューサーものとしての統一感も少ない。

1は解説の鈴木啓志さんによると人気のモダンソウル。77年の女性シンガーのもので暗めのメロディと強面そうな歌いっぷりは個人的にはノーサンキュー。2、3は86年のニューヨーク・ダンス・サウンドという感じで適性の無い私にはツライ。4、5は同一グループで元ULTIMATESのリードが歌っています。85年の4はファルセットに時折バリトンが絡む、70年代甘茶ソウルを彷彿させる甘いスロウ。サウンドやコーラスもしっかり甘くてムードは素晴らしいがメロディにメリハリ、キャッチーさが足りない感じで惜しい内容。

5は甘茶ソウル百科事典 TERRY'S SELLECT 017でライナーによるとテリー氏の永遠の甘茶ベスト・スリーだそうな。曲はU.S.BDG #325 ULTIMATES収録曲の焼き直しですが、いまいち垢抜けなかったアルチメイツ版と比べ、85年製のこちらはかなり洗練された音作りとなっていて余分な脂身を削ぎ落としまくった感じ。絶唱タイプのバリトン・ヴォーカルにも磨きがかかり縦横無尽に歌いまくります。個人的には好みではないですが、グレイドは高い、、、というか甘茶難易度も高い感じがしますね。

続く7は甘百BILLY'S SELLECT 029です。89年の作品で暗く湿った甘めのムードの曲で出来はイイんですが個人的にはこういう空気感は苦手です。更に打ち込み臭がキツいのもマイナス・ポイント。ブラコン好きな方には歓迎されるかもしれません。9はピコピコしたチャラいディスコ、10、13はディープ、12は古めのカッコいいダンサーと、この辺は全く脈絡無く並びます。

16はDRAMATICSのカバー。大仰、大味なバラードでブラコン臭のするヴォーカルも加わりかなり苦手なタイプだけど出来はなかなか。18は76年製のリードの終盤のがんばりがドラマチックな語り入りスロウバラード。こんな曲がもっといっぱい入ってたら良かったのにね。

01 Decisions / FREDDIE LOWE
02 What Goes Around、Comes Around / TGB BAND
03 Do The Right Thing / TGB BAND
04 Don't Rush Me Now / NEW YORK CITY(甘茶偏差値62)
05 You're My Lady / THE GENTLEMEN FROM NEW YORK CITY(甘茶偏差値64)
06 Mother For My Children / GLASS TEAR
07 Love You For Ever / GLASS TEAR(甘茶偏差値62)
08 Please Let Me Stay Awhile / THE MONIQUES
09 I Found A Love (And You're The One)/ DARLENE DAVIS
10 I'm Gonna Make It / DONNIE SCALES
11 If I'm Your Man / DONNIE SCALES
12 Lonely Lover / SONNY SMITH (ダンサー)
13 Everythings Gonna Be Alright / SONNY SMITH
14 Gold Digger / F/X
15 I'm Coming Home / THE OVERWEIGHT PRINCE
16 My Ship Won't Sail Without You / UNIQUE BLEND
17 Waiting For My Baby / UNIQUE BLEND
18 Why Should I Forgive You / SHOCK(甘茶偏差値65)
















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